宝塚記念のデータ展望です。

まずは過去8年の結果から見ていきます。
<過去8年(阪神競馬場改装後)、好走馬の当日人気>
1着馬 2着馬 3着馬 天候 馬場 出走数
2014 1番人気 9番人気 8番人気 12頭
2013 2番人気 5番人気 1番人気 11頭
2012 1番人気 2番人気 6番人気 16頭
2011 6番人気 1番人気 3番人気 16頭
2010 8番人気 1番人気 3番人気 稍重 17頭
2009 2番人気 3番人気 1番人気 14頭
2008 5番人気 1番人気 11番人気 小雨 14頭
2007 3番人気 2番人気 4番人気 小雨 稍重 18頭

上位人気馬(5番人気以内)同士での決着は2回、それ以外は「上位人気馬2頭+下位人気馬1頭」という組み合わせが多いですね。

昨年こそ下位人気馬(6番人気以下)2頭が好走となりましたが、過去20年遡って、「上位人気馬(5番人気以内)1頭+下位人気馬(6番人気以下)2頭」という組み合わせて決着したのは…
2014年:1着(1番人気)-2着(9番人気)-3着(8番人気)
2003年:1着(6番人気)-2着(8番人気)-3着(4番人気
2000年:1着(1番人気)-2着(6番人気)-3着(9番人気)
上記の3回だけです。

この流れを考えれば、余程のことがない限りは、これまで通り、「上位人気馬同士」または「上位人気馬2頭+下位人気馬1頭」で決着してくれるのではないかと考えています。



ではここから本題です。本日は穴馬探し
過去8年、当日6番人気以下から好走したのは計6頭。この6頭の傾向を挙げていきます。

まずは各馬の前走レースの結果から。以下は、グレード別に前走レースの人気と着順を記載しています。()内は6番人気以下から好走した該当馬となります。
前走G1組(該当馬:1頭)
ヴィクトリアマイル 11番人気1着(2014年3着:ヴィルシーナ)

前走G2、G3組(該当馬:4頭)
鳴尾記念 2番人気4着(2014年2着:カレンミロティック)
鳴尾記念 1番人気2着(2012年3着:ショウナンマイティ)
金鯱賞 3番人気3着(2011年1着:アーネストリー)
金鯱賞 4番人気7着(2008年3着:インティライミ)

前走オープン組(該当馬:1頭)
メトロポリタンS 3番人気1着(2010年1着:ナカヤマフェスタ)

以上の結果から、傾向としては、
前走G1組なら…前走3着以内
前走G2、G3組なら…前走4番人気以内
前走オープン組なら…前走人気も上位、且つ勝利馬

というのが、一つの傾向となります。
今年は過去8年のデータを見ていったので、該当馬が1頭しかいない箇所に関しては、「どうなの!?」というところもありますが、過去10年(京都開催を除く)の結果からも、同じ傾向が見られます。

この傾向から、今年一番気になるのが、前走ヴィクトリアマイル組の3頭ですね。ヴィクトリアマイルは大波乱となりましたので、もし前走ヴィクトリアマイル組から好走馬が出てきたら、上に挙げた傾向が崩れる形となります。ただ反対に、もし傾向通りになってしまうと、前走ヴィクトリアマイル組の3頭(ショウナンパンドラディアデラマドレヌーヴォレコルト)は、全馬4着以下になりますので、ここをどう扱うのか悩みますね。


続いて、斤量面
この宝塚記念は牡馬なら58.0kg、牝馬なら56.0kgを背負うこととなりますので、その部分を少しだけ。
過去、6番人気以下から好走した6頭中3頭は、この斤量で好走したことがある・ない限らず、58.0kg(牝馬は56.0kg)をすでに経験していました。

この宝塚記念で、初めて58.0kgを背負い好走した残りの3頭は…
2014年2着:カレンミロティック
2012年2着:ショウナンマイティ
2010年1着:ナカヤマフェスタ

この3頭に共通した点は…
・前走3番人気以内、且つ4着以内
・父サンデー系

といったところでしょうか。

斤量面は大事な要素だとは思いますが、この3頭のように初めての斤量で好走する馬もおれば、過去1度も58.0kg(牝馬なら56.0kg)で好走歴がなかった馬が、この宝塚記念で初めて好走ということもありますので、そこまで気にすることはないかなという印象ですね。


最後は、共通点です。
過去の好走馬6頭全馬に共通していた部分を挙げたいと思います。
前走と同じ騎手→昨年のヴィルシーナが好走し崩れる…
・G1レースの出走経験がある
・G1またはG2レースでの勝利経験
・近5走以内に、G1またはG2レースで勝利している
以上の3点。

昨年までは4つの共通点があったんですが、ヴィルシーナの好走(内田騎手から福永騎手の乗り替わり)により、一つ減りました(●´ω`●)。

また昨年は、最後に挙げた点が、「近5走以内にG1またはG2レースで勝利している」ではなく、「近5走以内に、G1またはG2レースで連帯している」と記載していました。データというのは移り変わっていくものですし、過去5年でみるのと、過去10年で見るとでは違いが出てくるのは当たり前なんですが、最後の項目は、2004年までは
「近5走以内にG1またはG2レースで勝利している」という共通点で通るんですが、2003年より前になると、少しデータに幅が出てきます。そこがなんとも悩ましいところ(;´Д`)。勝利馬だけに絞れば該当馬はわずかとなりますが、連対馬となると、当たり前ですが該当馬が結構増えます。。。なので、この点は少し注意がしたいと感じています。

以上が、過去8年、6番人気以下から好走した穴馬たちの傾向となります。


最後に挙げた、共通点の一つである「近5走以内にG1またはG2レースで勝利している」という点は、少し幅が出てくる可能性も否めないですが、今回、見ていった傾向にある程度合致している、当日6番人気以下になりそうな該当馬は…
ショウナンパンドラ
ディアデラマドレ
トーホウジャッカル
ラブリーデイ

の4頭。

前走ヴィクトリアマイルで4着以下となるショウナンパンドラディアデラマドレは微妙なライン。前走は大荒れの結果のため例外となれば、傾向に合致しているということで挙げています。
なので、完全に傾向に合致しているは、トーホウジャッカルラブリーデイの2頭。トーホウジャッカルは長期休み明けとなりますので、これまた微妙なライン。となれば実質該当馬はラブリーデイ1頭のみ。。。当日のオッズは読めないですが、ラブリーデイは4、5番人気になる可能性もありますので、そうなれば、1頭も該当馬がいないということになります。該当馬がいない=人気馬同士で堅く収まるか or 傾向に合致してない馬が好走するかになるので、なんとも悩ましいところですね(●´ω`●)。


最後に、今回、見ていった傾向を加味した上で、これまで全く気にもしていなかった1頭が気になってきました。それは…

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です。

近走内容や前走着順を考えれば、穴馬の傾向には合致していないので、非常に手が出しづらい1頭なんですが、近走はある程度ハッキリとした敗因があったように映っています。展開次第ではありますが、昨年のカレンミロティックやヴィルシーナは立ち回りや位置取りで好走できたところもありますので、本来のこの馬の立ち回りや、位置取りからの競馬ができれば、3着くらいなら可能性があるのではないかと思ってきました。傾向には合致していないので穴馬推奨するかはまだ分かりませんが、必ず馬券には残しておきたい1頭と考えています。

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