菊花賞のデータ展望です。
本日は、登録馬の段階で、最も該当馬が多い前走セントライト記念組についてみていきます。(該当馬7頭:セントライト記念、該当馬6頭:神戸新聞杯となっています)。過去の傾向から少し気になることがありましたので、その部分を取り上げたいと思います。
本日は、登録馬の段階で、最も該当馬が多い前走セントライト記念組についてみていきます。(該当馬7頭:セントライト記念、該当馬6頭:神戸新聞杯となっています)。過去の傾向から少し気になることがありましたので、その部分を取り上げたいと思います。
まずは過去10年(昨年、新潟開催含む)、全体成績から。
■全体成績
0-2-2-42(連対率4.3%、複勝率8.7%)
神戸新聞杯と同様に、菊花賞のステップレースとして位置づけられていますが、好走馬がわずか4頭と、神戸新聞杯組の全体成績が、以下となりますので、その差は歴然ですね。
9-7-5-46(連対率23.9%、複勝率31.3%)
続いて、この組の好走馬4頭に注目し、いくつか傾向を探っていきました。好走馬4頭には、2つの共通した点が見られました。以下の通りです。
・前走3着以内
・前走上がり3Fタイム2位以内
以上、2点を満たした該当馬は→0-2-2-5(連対率22.2%、複勝率44.4%)
先程挙げた全体成績と比較するとまだ見れる数字になってくれました。
この10年の結果からは、やはり優先出走権が与えられる上位3頭が良い傾向となっています。もう少し過去を遡れば、マンハッタンカフェ(2001年1着馬)やホッカイルソー(1995年3着馬)が、前走4着からこの菊花賞で好走していますが、基本的には前走で上位に来ている馬の方が良い傾向と言えますね。また好走馬は4頭は、全馬、前走で上がり3Fタイム2位以内の脚を使っていました。この2点が、この10年の好走条件と考えられますね。
で、今年の該当馬たちを見ていくと…
1着(6位):キタサンブラック
2着(7位):ミュゼエイリアン
3着(3位):ジュンツバサ
5着(4位):ベルーフ
6着(3位):タンタアレグリア
7着(2位):サトノラーゼン
10着(5位):ブライトエンブレム
※着順(上がり3Fタイム):馬名の順で記載しています。
以上のように、先に挙げた共通点(前走3着以内、且つ、前走上がり3Fタイム2位以内)を満たした該当馬はいません。。。前走着順で見れば上位3頭、上がりで言えばサトノラーゼン、どちらが重要なのかというところですね。一番近いところではジュンツバサになるんでしょうか。もちろん過去の好走馬は4頭しかいないので、今後データに幅が出てくるだけなんでしょうが、この傾向からはなんとも言えないなと(´・ω・`)。
続いて、少し別の角度から、こんな点にも注目しています。
2014年:6頭
2013年:5頭
2012年:6頭→5番人気2着(前走2着、上がり3Fタイム2位)
2011年:5頭→3番人気3着(前走2着、上がり3Fタイム2位)
2010年:4頭
2009年:5頭→7番人気2着(前走3着、上がり3Fタイム2位)
2008年:3頭
2007年:1頭→1番人気3着(前走1着、上がり3Fタイム2位)
2006年:6頭
2005年:5頭
2004年:4頭→4番人気2着(前走2着、上がり3Fタイム1位)
2003年:4頭
2002年:5頭
2001年:2頭→6番人気1着(前走4着、上がり3Fタイム6位)
2000年:3頭→3番人気2着(前走2着、上がり3Fタイム3位)
1999年:2頭
1998年:4頭
1997年:3頭→7番人気2着(前走2着、上がり3Fタイム1位)
1996年:3頭
1995年:4頭→7番人気3着(前走4着、上がり3Fタイム1位)
上記は、過去20年、前走セントライト記念組の該当数と、「→」が記載されているものは、好走馬が出た年となり、その好走馬の当日人気と着順、()内は前走着順、前走上がり3Fタイム何位だったかを記載しています。
パッと見では、前走上位にきている馬が良い傾向とか、過去の20年まで遡れば、前走上がり3Fタイムが2位以内でない馬も好走しているということが分かります。ただ、そういった点よりも、もっと気になる点が。
それは…
・該当馬が多い年、少ない年関係なく、前走セントライト記念組から2頭以上の好走馬が出た年は1度もない
・3年連続して前走セントライト記念組から好走馬が出てなかったことは1度もない
という点です。
昨年、一昨年と、前走セントライト記念組から好走馬が出てきていませんので、この2点を踏まえると、今年の結果として…
・前走セントライト記念組から1頭の好走馬が出てくる
ということが考えられるのではないでしょうか。
あくまで想定となりますが、この傾向通りとなってくれれば…
好走馬3頭中1頭はセントライト記念組、他2頭は神戸新聞杯組または他の組
ということになりますので、好走馬3頭の内、3分の1を狙いにいくよりかは、3分の2を狙いにいった方が的中の近道になるかなと。セントライト記念組には注目したい馬が数頭いますが、今回見ていった傾向からは、他の組を中心に予想を組み立てていこうかなと考えています。
以上が、前走セントライト記念組の気になる傾向となります。
なんだかんだ書いていきましたが、今年のセントライト記念の内容、結果は例年とは少し異なる結果となりましたので、傾向が通用しないということも少し考えられます。なので、前走セントライト記念組から2頭以上の好走馬が出てきたり、反対に3年連続で好走馬が出てこなかったから、もう笑うしかないですが、過去20年まで遡っても、この傾向は続いていますので、意外と続いてくれないかと、この読み通りになってもらいたいなと注目しています。
では最後に、前走セントライト記念組以外の組から気になる穴馬候補を。
C人気ブログランキング(※マッサビエルでした)
前走はもう少し頑張ってもらいたかったところがありますが、血統面と脚質面からは見直しできる、注目したい1頭と考えています。
新参者ですが、応援の方、
よろしくお願い致します。
コメント一覧 (3)
馬場が改修されて最初の頃京成杯オータムハンデとかでは追い込みが有利でしたがセントライトの頃には例年と同じに戻っているのでやはり今年もセントライトもセントライトは軽視します。(秋華賞でも結局紫苑は来ませんでしたから)
質問なのですが、栗東から輸送してのセントライトを使った馬の成績はどうなんでしょう?
今年で言えばサトノラーゼンやベルーフなど。
コメントありがとうございます。管理人のもっぱらです。
ご質問いただいていた、栗東から輸送してセントライト記念を使った馬の成績について。
直前輸送か事前輸送かなど、細かな部分は調べにくかったのですが、単純に関東馬、関西馬という比較であれば、以下の通りとなります。
・関東馬
9-5-5-90(連対率12.8%、複勝率17.4%)
・関西馬
1-5-5-46(連対率10.5%、複勝率19.3%)
※データは新潟開催を含む過去10年
該当馬に大きな差はありますが、
複勝率ではわずかながら関西馬が優勢となります。
ここからは質問の内容とは少しそれてしまいますが、
「前走ダービー組」だった該当馬を同じように関東、関西で分けていくと…
・関東馬
4-1-0-7(連対率、複勝率共に47.1%)
・関西馬
0-2-2-8(連対率16.7%、複勝率33.3%)
わずかながら関東馬の方が優勢になります。
今年のセントライト記念の該当馬を挙げると…
1着:キタサンブラック(関西馬)
2着:ミュゼエイリアン(関東馬)
6着:タンタアレグリア(関東馬)
7着:サトノラーゼン (関西馬)
の4頭となりますね。
関東、関西共に2頭ずつの該当馬で、各々1頭ずつが好走となりましたので、先に挙げた数字上を考えれば、サトノラーゼンが馬券外になったのも致し方ないように思えますね。
またベルーフは、前走小倉記念組=古馬芝重賞ということで、ほとんど該当馬いない特殊な路線となりますね。過去10年、ベルーフと同じ関西馬の中で、同じような路線の該当馬は1頭もいませんでした。
関東馬の中には…
2008年2着:マイネルチャールズ(前走札幌記念)
2007年3着:スクリーンヒーロー(前走新潟記念)
の2頭が好走しています。
特殊な路線ということには変わりないので、先に挙げた前走ダービー組のように数字上好走しやすい路線かというと、そうは言いきれないですね。
コメントいただいた記事では、セントライト記念組の過去の傾向から、
「今年は1頭の好走馬」としましたが、神戸新聞杯組も含め、
今年の結果は例年とは少し違った印象を受けているので、その部分をどう処理するのか、
また先週の京都は、結構時計が出ていた高速馬場となりますので、
馬場と馬の相性も含め、もう少し悩みと考えています。