安田記念のデータ展望です。

まずは出走予定馬を見ていきます。
馬名性齢負担
重量
騎手
エキストラエンド
牡658.0小牧
カレンブラックヒル
牡658.0武豊
クラレント
牡658.0
ケイアイエレガント
牝656.0吉田豊
サクラゴスペル
牡758.0横山典
サトノギャラント
牡658.0柴山
サンライズメジャー
牡658.0四位
ダイワマッジョーレ
牡658.0Mデムーロ
ダノンシャーク
牡758.0
フィエロ
牡658.0戸崎圭
フルーキー
牡558.0北村宏
ブレイズアトレイル
牡658.0田中勝
ミッキーアイル
牡458.0浜中
メイショウマンボ
牝556.0武幸
モーリス
牡458.0川田
リアルインパクト
牡758.0内田博
レッドアリオン
牡558.0川須
ロゴタイプ
牡558.0
ヴァンセンヌ
牡658.0福永
※騎手は予定となります。

以上、19頭が登録。現時点で、皐月賞馬ロゴタイプが回避を発表していますので、全馬出走可能となりますね。

昨年はドバイを制したジャスタウェイが勝利、一昨年前はスプリント路線で活躍していたロードカナロアが勝利と、近年は別路線で活躍していた馬たちがこの安田記念を制しており、「マイルと言えばこの馬」みたいな絶対的な存在が少なくなった印象ですね。昨年16番人気であわや勝利とまで好走したグランプリボスなど、リピート好走も目立つレースで、近年は特に結果としては荒れ模様。今年はどんな結果となるのでしょうか。


さて本日は、いつまでやるんだというところもありますが、今春芝G1戦で気になる“流れ”についてです。先週の日本ダービーの結果で少しだけ“流れ”に変化が起きたようにも感じましたが、“それでもなお”続いているという部分を再度取り上げたいと思います。

まずは前走1番人気馬についてです。
■日本ダービー
3着馬:サトノクラウン(前走皐月賞 1番人気6着)

■オークス
1着馬:ミッキークイーン(前走忘れな草賞 1番人気1着)
2着馬:ルージュバック(前走桜花賞 1番人気9着)

■ヴィクトリアマイル
1着馬:ストレイトガール(前走高松宮記念 1番人気13着)

■NHKマイルC
2着馬:アルビアーノ(前走フラワーC 1番人気1着)

■天皇賞・春
1着馬:ゴールドシップ(前走阪神大賞典 1番人気1着)
2着馬:フェイムゲーム(前走ダイヤモンドS 1番人気1着)

■皐月賞
1着馬:ドゥラメンテ(前走共同通信杯 1番人気2着)
2着馬:リアルスティール(前走スプリングS 1番人気2着)

■桜花賞
2着馬:クルミナル(前走チューリップ賞 1番人気11着)

■高松宮記念
1着馬:エアロヴェロシティ(前走チェアマンズスプリントプライズ 1番人気2着)
2着馬:ハクサンムーン(前走オーシャンS 1番人気2着)

以上のように、今春の芝G1戦全てのレースで、前走1番人気馬が必ず好走しています。

先週の日本ダービーまでは、全馬連対しているという“流れ”が続いていたんですが、サトノクラウンが2着ではなく3着となりましたので、連対の“流れ”は止まってしまいました。ただ、それでも3着以内の好走という“流れ”は続いていますので、今週の安田記念も好走馬3頭の内、最低1頭くらいは前走1番人気だった馬から出てくるのではないでしょうか。

出走予定馬の中で、前走1番人気なのは…
サトノギャラント(前走谷川岳S 1番人気1着)
ダイワマッジョーレ(前走京王杯SC 1番人気10着)
フィエロ(前走マイラーズC 1番人気7着)
モーリス(前走ダービー卿CT 1番人気1着)
の4頭。

先週は3頭の該当馬から1頭好走馬が出てきました。今回は4頭該当馬がおり、オークス、天皇賞・春、皐月賞などは、前走1番人気馬から2頭の好走馬が出てきましたので、この“流れ”が続いてくれれば、1頭だけとは言わず、2頭の好走馬が出てくる可能性もあるのではないでしょうか。


続いて前走レースについてです。
■日本ダービー
前走青葉賞組(該当馬2頭)、前走NHKマイルC組(該当馬4頭)から好走馬が1頭も出ず。

■オークス
前走フローラS組(該当馬3頭)から、好走馬が1頭も出ず。また過去の傾向からあまり好走馬が出ていない忘れな草賞組から勝利馬。

■ヴィクトリアマイル
前走阪神牝馬S組(該当馬6頭)から、好走馬が1頭も出ず。

■NHKマイルC
前走ニュージランドトロフィー組(該当馬5頭)から、好走馬が1頭も出ず。

■天皇賞・春
前走日経賞組(該当馬7頭)から、好走馬が1頭も出ず。

■皐月賞
前走弥生賞組(該当馬6頭)から、好走馬が1頭も出ず。

■桜花賞
好走馬3頭は全馬前走チューリップ賞組(その他のレース組からは好走馬出ず。)

■高松宮記念
前走オーシャンS組(該当馬6頭)から、好走馬が1頭も出ず。また外国馬が優勝。

以上のように、各ステップレース、ある1つの前走レースに該当した組から全く好走馬が出てこないという“流れ”が続いています。

また少し違う印象である桜花賞は、前走チューリップ賞組のみでの決着となりました(反対に言えば、前走チューリップ賞以外からは全く好走が出てこなかったという風にもとれます。)。この前走チューリップ賞組だけで決着というのは、過去20年まで遡っても、2013年と今年の2回だけとなります。過去の傾向を考えると、珍しい結果だったということが言えます。

この珍しいことというところで言えば、高松宮記念では海外馬が優勝。先週の日本ダービーは、近年特に好相性だった青葉賞組が敗れる結果。また先々週のオークスでもあまり好走馬が出ていない忘れな草賞から勝利馬が出てきました。その他のレースでも、これまでの傾向的に好相性だった前走●●組がまるっと凡走をするといった珍しい結果となっていますので、どのレースも例年の傾向から比較すると珍しいことが起きているということが、1つ言えるのではないでしょうか。


先週の日本ダービーは最終的に、近年特に好相性だった青葉賞組を軽視するということができましたが、この安田記念での珍しいことというのは、想像を膨らませばいくらでも出てくる印象で、絞り込みが難しいというところがありますね。

例えば…
・牝馬が優勝または好走(牝馬の優勝は2009年、2008年のウオッカのみ。その他好走は2005年2着、1999年の3着など)。
該当馬:ケイアイエレガントメイショウマンボ

・4歳馬が優勝(最後に4歳馬が優勝したのは1999年。この安田記念は5、6歳馬が強いレース)。
該当馬:モーリス(現在3連勝中となりますので、4連勝でG1制覇というのも珍しいことではありますね)

なんてことも考えているわけですが、各ステップレース、1つの前走レース組がまるっと凡走するという点からは、出走予定馬の中で該当馬の多い…
・前走マイラーズC組(該当馬6頭)
・前走京王杯SC組(該当馬4頭)

の二つの組がなんとも怪しいと感じています。どちらもそこそこ好相性の組となりますし、


以上が、今春芝G1戦で気になる“流れ”となります。今春のG1戦は残すところ、安田記念と宝塚記念の2戦となりますので、この二つの気になる点は宝塚記念まで続いてくれればと期待しています。


これらの気になる“流れ”も含め、現時点での軸馬候補は、
A人気ブログランキング(※フィエロでした。)

サトノギャラント
の2頭。

共に前走からの勢いもありますし、父の血統系統としても、そろそろ好走が期待できるのではないかと注目しています。

新参者ですが、応援の方、
よろしくお願い致します。