エリザベス女王杯のデータ展望です。

いつもは前走レースや血統面などから好走傾向を探っていくんですが、本日は少し趣向を変えて、このエリザベス女王杯だからこそ気になる、馬体重別の傾向を見ていきたいと思います。


ではまず、各馬体重別成績から。データは過去10年です。
・500kg以上
1-3-0-7(連対率36.4%、複勝率36.4%)

・490kg台
0-1-2-7(連対率10.0%、複勝率30.0%)

・480kg台
2-0-1-22(連対率8.0%、複勝率12.0%)

・470kg台
2-2-1-16(連対率19.0%、複勝率23.8%)

・460kg台
3-1-2-27(連対率12.1%、複勝率18.2%)

・450kg台
2-1-3-20(連対率11.5%、複勝率23.1%)

・440kg台
0-2-0-18(連対率10.0%、複勝率10.0%)

・430kg台
0-0-1-11(連対率0.0%、複勝率8.3%)

・430kg未満
0-0-0-11(好走馬ナシ)
さ~と並べていくと、そこまで気になるところはないんですが、上記の数字を、ざっくりと大きく分けていきます。

<460kg以上、未満で分けた場合>
・460kg以上
8-7-6-79(連対率15.0%、複勝率21.0%)       
・460kg未満
2-3-4-60(連対率7.2%、複勝率13.0%)

<450kg以上、未満で分けた場合>
・450kg以上
10-8-9-99(連対率14.3%、複勝率21.4%)                    
・450kg未満
0-2-1-40(連対率4.7%、複勝率7.0%)

と、該当馬の数の差はあるものの、馬体重が軽い馬が苦戦していることが分かります。


このエリザベス女王杯は、4歳以上であれば「斤量56.0kg」が定められています(3歳馬は54.0kg)。牡馬でいうところの58.0kg相当。斤量55.0kgまでなら多くの馬が経験しているとは思いますが、斤量56.0kgの経験がある馬というのはそう多くはないはずです。加えてG1の舞台になりますし、このわずかな差が、馬体重の軽い馬に与える影響は大きく、それが成績にも表れているのではないでしょうか。



そして今回、この点を取り上げたいと思った大きな理由の一つとして、ヌーヴォレコルトが挙げられます。

当日1番人気は濃厚で、私自身もこの馬の好走を期待している1人なんですが、この馬は小さな馬で、これまでのキャリアで馬体重が450kg以上だったのは、前走とヴィクトリアマイルの2回のみ、それ以外のレースは全て450kg未満となります。しかも前走は休み明けのプラス体重で出走し、450kgちょうど。単純に考えて、今回絞れてくるなら、当日440kg台は確実なのかと。


ここで、先に挙げたデータに戻るんですが、ヌーヴォレコルトが当日450kg未満となれば、馬体重別のデータとしては…
・450kg未満
0-2-1-40(連対率4.7%、複勝率7.0%)
に該当します。

この450kg未満だった該当馬たちを、3歳と4歳以上で分けていくと、以下の通りとなります。
・3歳
0-2-0-20(連対率、複勝率9.1%)

・4歳以上
0-0-1-20(連対率0.0%、複勝率4.5%)

4歳以上の中で、唯一の好走馬は2006年のディアデラノビア(当日4番人気)。また該当馬21頭中18頭は、当日6番人気以下でしたので、当日5番人気以内に絞れば0-0-1-2となります。1番人気が濃厚なヌーヴォレコルトにとっては、そこまで影響はないとみていますが、今回見ていったデータを考えれば、少しだけですが4着以下になることも想定しておく必要があるのかなと。

以上が、馬体重別成績から気になる点となります。



今回は、当日人気が濃厚ということでヌーヴォレコルトに焦点を当てましたが、他にも馬体重が450kg未満になりそうな馬が何頭かいますね。可能性がありそうなのは…
ウインリバティ
クイーンズリング
マリアライト
ルージュバック

の4頭。

特にマリアライトは、ヌーヴォレコルト同様に前走プラス体重で440kgちょうど。これ以上体重が増えることは考えづらいので、450kg未満は確実なのかと。血統的には父ディープインパクト、母はエルコンドルパサーで、好走血統の一つキングマンボの血と、穴馬としては面白い1頭だと思っていましたが、仮にヌーヴォレコルトが440kg台で好走した場合に、同じように440kg台のマリアライトが好走するのは、傾向的に少し考えづらいのかなと。どちらも注目している馬なんですが、450kg未満の馬を2頭選ぶのは違うのかなと考えています(´・ω・`)。



昨年は、ある程度馬体重が軽い馬たちで決着(1着:458kg、2着:444kg、3着:450kg)し、またディープインパクト産駒の活躍で、馬体の小さな馬が多く出てきている背景もありますので、徐々にこの馬体重別の傾向が変わってきているということも考えられます。ただ、今年になっていきなりガラッと変わるものかと言うと、そうではないとように思います。そして何より、今週は土日を通して雨予報。よりパワーがいる馬場になるのであれば、尚更、馬体重の軽い馬は厳しくなる可能性が出てくるのではないかと考えています。


比較的堅い決着が多いこのエリザベス女王杯なんですが、もし仮に今年波乱があるとすれば、それはヌーヴォレコルトが馬券外になることだと思っています。今春のヴィクトリアマイルも荒れました。
今回見ていった点はいくつもあるデータのひとつに過ぎないですが、馬体重、お天気(馬場)、斤量と、重なって考えていくと、意外と一筋縄ではいかないかなと、そんな考えが出てきています(´Д`*)。杞憂に終わってくれればいいんですが…。今回見ていった点を重視することが吉と出るのか、凶と出るのか、最終どうするかはもう少し悩みたいと思います。


最後に、馬体重も加味した上で、注目している穴馬候補を。
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この馬自身がっつりマイナスデータもありますが、馬体重はしっかりとあります。また道悪でも安定して走れていますので、穴馬候補として注目しています。

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